potaon’s blog

教会PA考-キリスト教会で20年音響に係わってきて、いろいろ思うこと、次の世代に伝えていきたいこと。

PAって

Public Address の略

 

一般的には直訳すると「大衆伝達」などと言われている(ちょっと古くさい響きかぼ)。人の地声や生の楽器の音などをマイクやアンプ、スピーカーなどの音響機器を使ってより多くの人に届けようとすることだ。つまり、それだけでは届く範囲が限られる小さい「生の音」を、電気の力を借りて大きくし、より多くの人に伝えるというのが「PA」という手段。

 

コンサートや講演会で行われるPAはもちろん、学校の校内放送、スポーツ会場でのアナウンスなどもPAと言ってよい。その昔は大勢の人を前に話す場合、地形や風向き、建物の反響を上手に利用していた。聖書に出てくる山上の垂訓の場面はそういう立地を考えて行われたのだろうか・・・と、思いを馳せることがある。それが電気を利用することができるようになり、伝えるための環境を整えることがより簡単にできるようになったというわけ。電気を利用することでそれを記録することも容易にできるようになった。便利な世の中だね。

 

最近はコンサートPAのことを「SRSound Reinforcement)」、つまり音の補強と言ったりもするようだが、わたしは伝えるという意味での「PA」という言葉の方が好きだ。