potaon’s blog

教会PA考-キリスト教会で20年音響に係わってきて、いろいろ思うこと、次の世代に伝えていきたいこと。

音が伝わるということ(3) -音の3要素-

「音の3要素」

実際にわたしたちが聞いている音はその一つ一つが実に様々で、ユニークなもの。何一つ同じものはない。その一つ一つというのは何が違っているんだろうか? 何かが違っているから違って聞こえるのだけれど、そんなことを考えたことはあるだろうか?

 

その音を伝えるという立場に立った時、一つ一つの音の違いをある程度把握していないと、実はうまく伝えられなかったりする。たとえばバンド演奏のPAをしたりする場合、それぞれの楽器の音やボーカル(声)、それら一つ一つの音の違いを認識できているから、きちんとしたミックス作業ができるということ。それらのその音の違いを考えてみようということだ。

 

一般的には音には3つの要素があり、「音の3要素」と言われている。

 (1) 音の大きさ

 (2) 音の高さ

 (3) 音の表情(音質)

ボーカルについても、ギターについても、ピアノについても、ドラムについても、それぞれに3要素がある。「同じ大きさ」で「同じ高さ」の「ラ」の音をギターとピアノで弾いてもわたしたちには違って聞こえる。その違いが「音質」と呼ばれているもの。

 

次回からは、3要素それぞれについて、書いてみたい。