音が伝わるということ(3) -音の3要素-
「音の3要素」
実際にわたしたちが聞いている音はその一つ一つが実に様々で、ユニークなもの。何一つ同じものはない。その一つ一つというのは何が違っているんだろうか? 何かが違っているから違って聞こえるのだけれど、そんなことを考えたことはあるだろうか?
その音を伝えるという立場に立った時、一つ一つの音の違いをある程度把握していないと、実はうまく伝えられなかったりする。たとえばバンド演奏のPAをしたりする場合、それぞれの楽器の音やボーカル(声)、それら一つ一つの音の違いを認識できているから、きちんとしたミックス作業ができるということ。それらのその音の違いを考えてみようということだ。
一般的には音には3つの要素があり、「音の3要素」と言われている。
(1) 音の大きさ
(2) 音の高さ
(3) 音の表情(音質)
ボーカルについても、ギターについても、ピアノについても、ドラムについても、それぞれに3要素がある。「同じ大きさ」で「同じ高さ」の「ラ」の音をギターとピアノで弾いてもわたしたちには違って聞こえる。その違いが「音質」と呼ばれているもの。
次回からは、3要素それぞれについて、書いてみたい。